FXは、為替変動を利用してお金を稼ぐ手段の一つ
例えば、1米ドル100円のときにドルを買い、1米ドル=120円になって、そのドルを売れば、「20円の利益」×「持っているドルの数量」が利益となります。
1万ドルであれば、10,000ドル×値幅20円=20万円
10万ドルであれば、100,000ドル×値幅20円=200万円
100万ドルであれば、1,000,000ドル×値幅20円=2,000万円
<最近のFX投資家の傾向>
- 「資金5万円~20万円」でトレードをしているトレーダーが増加している→多額の資金がなくてもFXはできる
- 「スマートフォンのみ」でトレードしている方が6割以上→PCの前に張り付いていなくても、すき間時間でトレードができる
もっと詳しく説明すると
FXとは、「Foreign eXchange」の略で、外国為替証拠金取引あるいは保証金取引といいます。外国為替は、二国間の通貨を交換することで、証拠金取引は、証拠金を担保に取引することをいいます。
預け入れる資金(証拠金)を担保に、ドル円やユーロドルなどを売り買いし、為替差益と金利差益を狙う金融商品です。
FXは、レバレッジ(てこの原理)を効かせた金融商品ですので、個人の場合は最大25倍、法人の場合は最大50倍の取引ができます。
レバレッジ(てこの原理)は、担保として預けた証拠金の何倍、何十倍にも相当する資金を動かして取引できることです。少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みを「レバレッジ効果」と呼びます。
これがあるため、資金、リスク、ポジション管理という考え方が大切になるわけです。レバレッジについては下段に詳しく解説しています。
FXのメリットとは?
FXのメリットはいくつかありますが、代表的な4つをご紹介します。
取引コストが安い
FXの大きなメリットとして、まず挙げられるのが取引コストの安さです。代表的な銀行の外貨預金と比べてコストは100分の1以上安い。株式投資と比べても圧倒的に取引コストが安いのがFX投資です。
少ない資金でも大きな取引ができる
FXは、レバレッジ(てこの原理)を効かせた金融商品です。現在は個人投資家で最大25倍、法人で最大50倍の取引が可能で、他の投資商品と比較すると、資金効率の高さが群を抜いています。
以前はレバレッジが400倍という時代もありましたので、今はレバレッジ25倍まで引き下げられ、初心者でも手掛けやすくなりました。
平日は24時間いつでも取引可能
FXのマーケットは世界中でオープンしています。NZ、オーストラリア市場から時計の針が進むと同時に、日本、アジア、中東、欧州、英国、北米へと時間を追うごとに参加者が入れ替わっていきます。
平日は24時間いつでも取引ができますので、自分の生活スタイルやリズムに合わせて、好きな時間帯に取引できるのが魅力です。日本の株式投資は9時から15時と取引時間が限られています。
上がっても、下がってもチャンスは一緒
株式投資や投資信託は、価格が下落する局面で利益を上げることが難しくなりますが、FXでは上がっても、下がっても利益を追求できます。
FXは、円高、円安、ドル高、ドル安などあらゆる局面で継続的な資産運用が可能な点が魅力です。
FXのリスクとは?
FX投資のリスクはいくつかありますが、初心者が知っておくべき4つをご紹介します。
元本割れリスク
投下した資金がトレードの結果によって減り、元本を割るリスクがあります。また、投下した資金をすべて失うリスクもありますので、初心者は預け入れ資金の10分の1だけを運用に回すことがお勧めです。
例えば、100万円を運用するのであれば、10万円しか取引に使わないようにしましょう。
FX会社が破綻するリスク
すべてのFX会社は、顧客から預けられた資金を信託銀行へ保管しなければいけないため、万一FX会社が倒産しても顧客の資産は守られる仕組みが整っています。これを信託保全制度といいます。
また、銀行などと異なり、1,000万円以上の預け入れ資金も全部保全対象となるため、銀行には預け入れず、FX会社に数千万円、数億円を預け入れする投資家も中にはいるほどです。
ペイオフ対象の銀行などは、保護の対象を預金者一人あたり、元本1,000万円までとその利息等のみに限られいます。
トレード中の操作ミスから発生する損失
取引を間違える、操作を間違えて損失を被るリスクがありますので、イージーミスを未然に防ぐため、本番取引する前にデモトレードで練習しましょう。
デモトレードで取引画面に慣れておくことで、このようなリスクを回避することができます。
取引環境によるトラブル
使っているPCやスマホが故障したり、インターネット接続が遮断されると取引ができなくなるリスクがあります。取引できる環境をPCとパソコンの2種類確保するなど、万一の際に備えておきましょう。
また、取引画面にログインするためのIDとPWも紙で保管するなどして、最悪の場合は家族や友人のPCやスマホでもアクセスできるようにしておくと安心です。
円高、円安、ドル高、ドル安とは?
円高、円安は、外貨に対して日本円の価値が高いか、安いかを表す言葉です。
例えば、1米ドル=80円が、為替変動により、1米ドル=100円となれば、80円出せば1米ドルと交換できたのに、現在は100円を出さないと、1米ドルと交換できなくなったという意味になります。
これは、ドルの価値が上がり、円の価値が下がるということなりますので、ドル高・円安という言葉で表現されます。
FXの基本的な考えてとして、状況に応じて、通貨の強弱を見るようにしましょう。これをやると、FXで成功しやすくなりますのでお勧めです。
通貨ペアとは?
通貨ペアとは、二つの通貨の組み合わせのことを指します。FXでは、二種類の通貨の交換価格を対象に取引を行います。
通貨ペアは、A/Bと表記されます。例えば、ドル/円であれば、USD/JPYと表記され、1米ドルが何円で取引できるかを数字で表します。
ユーロ/ドルは、EUR/USDとなり、1ユーロが何ドルで取引できるかを表しています。
クロス円とは?
クロス円は掛け算通貨ということを覚えておきましょう。いわゆるクロス円といわれる、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円なども考え方は全く同じです。しかし通貨ペアとして実は存在しません。
ちょっと分かりづらいですが、金融機関はクロス円を取引しません。なぜなら、クロス円は合成通貨ペアだからです。
日本円をユーロと交換する場合は、まず円と米ドルを交換し、次に米ドルとユーロを交換します。取引をクロスさせて、円とユーロの交換が成立するわけです。
だから、ユーロ円や豪ドル円をクロス円と呼びます。掛け算通貨とも呼ばれます。
クロス円の計算方法は、
ユーロ円は、ドル円×ユーロドル
ポンド円は、ドル円×ポンドドル
クロス円は掛け算通貨ですので、ドル円が上がり、ユーロドルが同じ割合だけ下がれば動きません。しかし、ドル円もユーロドルも上がった場合には、掛け算なので大きく上がります。
円独歩高安が儲けやすい
このような局面が、円独歩安のいわゆる円安局面です。アベノミクス相場はまさしく円独歩安相場でした。反対に、ドル円もユーロドルも下がる局面は、円独歩高のいわゆる円高局面です。
これからFX投資を始められる方は、ドル円、ユーロドルの値動きを毎回確認する習慣を付けましょう。
そうすれば、何が買われ、どの通貨が売られているか、対局的な流れが分かり、FX投資で成功する確率がグーンと上がります。
割り算通貨は高金利通貨に多い
しかし中には割り算するクロス円があります。それは、最近人気の高金利通貨のトルコリラ円やメキシコペソ円です。
トルコリラ円は、ドル円÷ドルトルコリラ(USD/TRY)で計算されます。
メキシコペソ円は、ドル円÷ドルメキシコペソ(USD/MXN)で計算できます。
どちらもチャートが上がれば儲かりそうですが、上昇は米ドルが買われ、反対にトルコリラが売られている局面となります。
レバレッジの仕組みとは?
FXの取引に必要な資金を小さくして元の資金よりも大きな取引ができる、資金効率を高める便利な仕組みです。レバレッジとはてこの原理のことです。
日本のFX会社では、2020年9月現在、取引に必要な資金を25分の1に押さえ、誰でも手軽にFX取引に参加できるようになっています。法人口座の場合は50分の1の資金で取引に参加できます。
FX取引時の必要資金をグーンと圧縮した取引の仕組みがレバレッジです。
レバレッジの計算方法は?
【必要証拠金レバレッジ】
(通貨ペアのレート×取引数量)÷必要証拠金
(100円×10,000ドル)÷4万円=25倍
【口座全体レバレッジ】
(通貨ペアのレート×取引数量) ÷ 口座の預け入れ資金
(100円×10,000ドル)÷50万円=2倍
初心者は、レバレッジを2倍から3倍に押さえると、安心して取引を始められます。
FXのスプレッドとは?
スプレッドは、売値と買値の差額で実質的な取引コストです。
FX取引では、売値と買値がいつも提示されていますので、為替レートが変動しないと仮定すると、買ってすぐ売れば、その差額が取引コストとなります。
スプレッドが狭いほど低コストで取引できますので、FX投資家にとっては有利になるわけです。
FXはいくらから始めると良いですか?
FX投資は、少額中の少額の1通貨単位から取引ができます。また、100通貨単位から取引を始められるFX会社もあります。
1通貨単位で取引を始められるFX会社がSBIFXです。1米ドル100円であれば、
必要証拠金は100円×1×0.04=4円です。
マネーパートナーズは100通貨単位から取引が可能なので、
必要証拠金は100円×100×0.04=400円です。
FX初心者は、少額の1通貨~1万通貨ぐらいまでの範囲で、まずはFXを始めることをお勧めします。そして、最低3ヶ月間は余裕をもった取引を心掛けましょう。
3ヶ月もすれば、基本的な知識と経験が積み重なり、FXに十分慣れてきます。
FXを始めるには何が必要なの?
FXを始めるには、以下4点が必要です。
1.取引するFX口座
取引するにはFX会社で開設した取引口座が必要です。その口座に入金すれば、いつでもFX取引を開始できます。
2.資金(証拠金・保証金)
証拠金・保証金とは、FXを取引する際に必要な資金のことです。FX会社によって、取引できる通貨ペア、最低取引単位が異なります。数円から数千円で取引できるFX会社がほとんどです。
3.パソコン・スマホ・タブレット
取引条件が良いFX会社のほとんどは電話や対面による取引環境を提供していません。パソコン・スマホ・タブレットでFX会社の取引画面にアクセスすれば、24時間、誰でも好きなときに取引ができます。
FX投資の約6割がスマホで取引していますので、パソコンを持っていなくても取引ができる環境が整っています。
4.インターネット環境
インターネット環境があれば、いつでもFX取引ができます。頻繁に取引しない限り、速いにこだわる必要はありません。
FXはスマホだけでもできますか?
スマホだけでもFXはできます。FX会社は投資家のニーズに応えるため、スマホアプリを充実させています。取引はもちろんのこと、チャート分析やニュース速報の確認など、あらゆることがスマホで完結します。
スマホアプリは、iPhoneならApp Store、アンドロイドならGoogle Playから、数秒で無料ダウンロードできます。誰でもできますので、FX会社数社のアプリをダウンロードしてみましょう。
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